人体に安全な水処理

 

1)冷却塔から蒸発する水、大丈夫?

外気温が暑い時でも、ビルの中は空調のおかげで快適。たとえ巨大なビルでも涼しさを保っていられる理由の多くは、冷却塔(クーリングタワー)が大いに関係しています。

大きなビルの空調が滞りなく動いている裏には、水の気化・液化を通じた熱交換が関係しています。その一翼を担い、熱交換により熱くなった水・水蒸気を冷やす役目を持つのが冷却塔であり、冷却塔の中に循環してくる水は冷却水と呼ばれます

 

冷却塔内に循環してくる水は熱を帯びた状態で帰ってきますが、再び冷却水として使用するためには冷やされる必要があります。このため、多くの冷却塔では上部に換気口を設け、一部の冷却水を蒸発させて水の温度を下げています。

 

一方、冷却水は循環使用される過程で細菌や不純物を含むようになります。すなわち、冷却水を汚れた状態で循環させ続けると、冷却塔の換気口から汚染された蒸気が舞い上がり、健康被害や環境汚染を引き起こす原因となります。

 

2)冷却水の浄化は法令で義務付けられている

 

冷却水は時間の経過と共に汚れ、冷却塔から登る蒸気にはレジオネラ菌などの細菌や不純物を含むことが多くなります。これによる環境被害を防ぐと共に室内空気の汚染防止のため厚生労働省の「事務所衛生基準規則」や関連法規(「ビル管理法」等)」では冷却水の水質を水道水の基準に合わせる法令を定めています。この基準に適合させ環境保全のためには、冷却塔の清掃と冷却水の浄化が必要です。

 

3)冷却水の浄化でエネルギーコスト削減

 

冷却水が汚染されたままの状態の場合、以下の障害が起きる恐れがあります。

  • 熱交換器へのスケール付着※1
  • 冷却設備に使われる金属の腐食
  • レジオネラ属菌などの細菌類による環境汚染・健康被害
  • 冷却塔内へのスライム付着※2

※1:スケールとは、水中に含まれるカルシウム分などが結晶化したもの。熱交換器に付着すると、高圧洗浄などで物理的に取り除かない限り容易には取れません。

※2:スライムとは、水中の微生物と有機物が結着してぬめりのある塊になったもの。水冷塔内に付着すると熱効率が悪くなる上、悪臭や健康被害の原因になる恐れがあります。

 

→→→ 熱交換器にスケールが付着した場合、熱効率が落ち、空調コストが上昇します。また、冷却設備系統内のチューブ部分などの金属が腐食すると、水漏れ等の原因となり改修コストが大幅に上昇します。 換言すると、適切な冷却水の水質管理は、エネルギー効率を向上させ、メンテナンス費用を削減し、総合的な空調コストの低下を達成します。

 

4)無リン・無窒素の薬品投入がおすすめ!!

 

冷却水汚染に伴うトラブルを未然に抑え、メンテナンス費用を抑えるために、水冷塔内への薬剤の投入が広く行われています。

しかし、一般的に使われている冷却水用薬剤には以下の物質が含まれているものが有り、環境保全から望ましいとは言えません。

 

<一般的に使われている薬剤>

  1. 有機リン系化合物(ホスホン酸など)
  2. ハロゲン系殺菌剤
  3. ヒドラジン

 

通常使用されている薬剤には、①有機リン系化合物が含まれています。これは窒素と融合することで、スケール防止やサビ止めの用途で混入されていますが、一方でリン系物質の濃度が高まることにより、レジオネラ属菌等の細菌を多く発生させ、却ってスライム形成の誘因となります。

 

これを防ぐためには、②塩素等を主成分とするハロゲン系殺菌材や、③ヒドラジンを含む脱酸素剤を混入する場合もありますが、これらの物質は人体にとって有害です(特にヒドラジンはミサイル燃料にも使われる猛毒物質と言われています)。

これらの物質を含む薬剤を冷却装置に投入することは、水冷塔から蒸発する水に有害物質が含まれることと同じであることは、容易に想像できると思います。

 

→→→ このような汚染物質の飛散を防ぎ、なおかつエネルギー効率の向上・メンテナンス費用の抑制を実現するために、「無リン・無窒素」の薬剤投入をおすすめします

 

5)無リン・無窒素の水処理薬剤【カルファバス】

 

カルファバスは、無機物だけで作られた、中性・無リン・無窒素の水処理剤です。

安全性・効果性テストは世界一基準の厳しいEUで実施され、経口毒性試験やレジオネラ菌抗菌試験などの数々の試験をクリアしています。

 

▼詳しい製品仕様はこちら(オンラインカタログに移動します)

http://www.calfa.net/BAS-catalog_Japanese.pdf

 

<カルファバスの特長>

  • 100%環境適合成分を使用しているので、健康被害や環境汚染を引き起こす心配がありません。
  • スケール及びスライムが軟化・脱落するので熱効率が落ちず、結果として空調コストが抑えられます。
  • メンテナンス時の高圧洗浄の必要がありません。
  • 防錆効果により局部腐食を抑制します。
  • 固形の薬剤を投入後、効果は半年間※持続します。その間の水質管理は、容易です。

※一日10~12時間稼働の場合

 

詳しい商品説明がご入用の際は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。